金沢百万石まつり「ミス百万石」廃止、応募者減少のなぜ 応募数が10年で半減した背景

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金沢百万石まつりは、石川県金沢市の伝統的な祭りとして長年親しまれてきました。その目玉の一つである「ミス百万石」の選出が、2025年を最後に廃止されることが決まりました。47年間続いたこの制度がなぜ終了するのか、特に応募者の減少が大きな要因として挙げられています。この記事では、廃止の背景と応募者減少の理由を、公式の発表に基づいて詳しく解説します。

この記事のまとめ

  • 「ミス百万石」は1978年から毎年選出され、百万石行列でオープンカーに乗り、金沢の観光大使として活躍してきた。
  • 2025年が最後となり、2026年の第75回まつりから廃止。
  • 廃止の主な理由は、ジェンダー視点の変化と応募者の激減。
  • 応募者は2016年の54人から、2023年20人、2024年25人、2025年21人と10年で半分以下に減少。
  • 減少の背景として、SNS時代でのプライバシー暴露の懸念が指摘されている。

ミス百万石とは

ミス百万石は、金沢百万石まつりのメインイベントである百万石行列で華を添える役割を担ってきました。選出された3人は、オープンカーに乗って行列に参加するほか、1年間、金沢市の観光親善大使として県内外のイベントで活躍します。

この制度は、1954年(昭和29年)の第3回まつりで一度実施された後、1978年(昭和53年)に復活。以降、毎年応募者から選ばれ、46代にわたって続いてきました。当初はミス1人と準ミス2人、1980年以降はミス3人が選出される形でした。

ミス百万石の廃止決定

2025年12月1日の金沢百万石まつり実行委員会で、ミス百万石の廃止が報告されました。2025年が最後の選出となり、2026年の第75回まつりからは姿を消します。

実行委員会では、社会情勢の変化を考慮したと説明しています。まつり自体は継続され、百万石行列などの伝統行事は変わらず行われますが、ミス百万石の不在はまつりの風景に変化をもたらすことになります。

応募者減少のなぜ:10年で半減した実情

廃止の大きな要因として、応募者の減少が挙げられています。実際の応募者数は以下の通りです。

  • 2016年:54人
  • 2023年:20人
  • 2024年:25人
  • 2025年:21人

この10年間で、応募者は半分以下にまで落ち込みました。近年は一貫して20人台にとどまり、選出に必要な人数を確保するのが難しくなっていたことがわかります。

過去の例を見ても、2023年は20人、2024年は25人、2025年は21人からそれぞれ3人が選ばれています。この低迷は、実行委員会が廃止を決断する直接的なきっかけとなりました。

ジェンダー視点の変化がもたらした影響

実行委員長の新保博之氏(金沢市副市長)は、「年々応募者というのは少なくなってきていた。その中で、やはり時代の流れの中で、ジェンダーの問題でありますとか、そういうことが大きくクローズアップされる中で、多様性の時代ですので、“ミス”という考え方が今の時代に合わないのではないかということもあり、廃止とさせていただいた」と述べています。

女性の容姿を基準に評価する形式が、ジェンダー平等や多様性の観点から見直される流れは、全国のミスコンテストでも見られます。これが応募を躊躇させる一因となった可能性があります。

SNS時代でのプライバシー懸念

もう一つの大きな要因として、SNSの普及によるプライバシー問題が指摘されています。新保委員長は、「やはりプライバシーのこともございますし、そういう中で今SNSが大きく取り上げる時代ですので、やはり親御さんのご心配、それからご本人がそういう中で応募されるという、プライバシーがさらされるというそんなこともあって減ってきたということも一因ではないかと思っている」と説明しました。

選出されると、行列での様子や活動がSNSで広く拡散されるリスクがあります。本人や家族の懸念が高まり、応募を控えるケースが増えたと見られます。現代のデジタル社会では、こうした露出のコントロールが難しくなっていることが、減少を加速させたようです。

金沢百万石まつりの歴史とミス百万石の役割

金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家が1583年に金沢城に入城した偉業をしのぶ祭りです。1952年から現在の形となり、百万石行列がメインイベントとなっています。

ミス百万石は、この行列で重要な役割を果たしてきました。オープンカーに乗る姿は、まつりの華やかさを象徴し、観光大使として金沢の魅力を発信する存在でした。過去の選出者たちは、「金沢の温かさや伝統文化を伝えたい」と意気込みを語っています。

しかし、応募者の減少と社会の変化により、この伝統は2025年で幕を閉じることになりました。

ニュース記事に対するコメントの主な反応

記事のコメント欄では、廃止決定に対する賛否が分かれています。多くのコメントが、ミスコンの主体性や価値を巡る議論を展開しています。

廃止に反対する意見として、志願制であるため問題ないという声が目立ちます。例えば、「多様性どうこう言うなら、『昔ながらのミスコンだって、あってもいい』という話にしかならないと思うが? 別に、女の子に首輪つけて無理やり出場させてるわけじゃなし。…主体性は女の子自身にあるわけで、これが問題視される意味がわからない」というコメントが最も多くの共感を集めています。また、容姿を才能の一つとして評価する機会の喪失を惜しむ声もあります。

一方、廃止を支持する意見では、SNSによるプライバシー侵害のリスクや、デメリットの大きさを指摘するものが多く見られます。「応募して選ばれるメリットより、世間にさらされるデメリットの方が大きい」と考える人が増えたという分析や、「今は昔よりずっと危険が増してしまった」という懸念が挙げられています。

そのほか、インフルエンサー活動の魅力がミスコンを上回っているという指摘や、女性の社会進出による応募減少の指摘、類似の地方コンテストの変化を例に挙げるコメントもあります。全体として、時代変化への理解を示しつつ、伝統の終わりを惜しむ声と、廃止を自然な流れとする声が混在しています。

さいごに

ミス百万石の廃止は、時代とともに変わる社会の価値観を反映した決定です。ジェンダー視点の進化やSNSの影響は、全国の類似制度にも波及しています。一方で、47年間続いた伝統が終わるのは寂しい思いもあります。金沢百万石まつりは今後も続き、新たな形で金沢の魅力を発信していくでしょう。これからのまつりがどのように進化するのか、注目です。

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