高市早苗首相とジョルジャ・メローニ首相は、どちらも自国初の女性首相として注目を集めています。
保守派の立場から伝統的価値観を重視しつつ、外交では現実路線を取る姿勢が共通しており、2025年のG20サミットでの初対面ハグは世界的に話題となりました。
現在、日伊外交関係樹立160周年を迎える2026年1月、メローニ首相の来日と首脳会談が予定されており、両者の関係はさらに深まっています。
この記事では、人物像と政策の共通点・違いを事実に基づいて詳しく比較します。
この記事のまとめ
- 人物像の共通点:男性中心の政治世界でたたき上げの女性保守派として活躍。世襲ではなく自力で首相に上り詰めた点が似ています。
- 価値観の共通点:家族を重視する伝統的価値観を持ち、ジェンダー・家族政策で保守的な姿勢を示しています。
- 移民・外国人政策:厳格化を主張する点で共通。高市首相は外国人政策の厳格化を訴え、メローニ首相は不法移民対策を強化しています。
- 政権運営の違い:メローニ首相は就任後、現実路線に転換し長期安定政権を実現。高市首相は就任直後であり、今後の進化が注目されます。
- 外交姿勢:両者ともトランプ米大統領との良好な関係を外交資産とし、G7など国際舞台で存在感を発揮しています。
- 最新動向:2025年11月のG20でのハグ、2026年1月のメローニ首相来日・首脳会談により、日伊関係が強化されています。
人物像の共通点:たたき上げの女性保守リーダー
高市早苗首相とジョルジャ・メローニ首相は、どちらも世襲や学閥に頼らず政界でキャリアを築いたたたき上げの政治家です。
高市早苗首相は1961年生まれで、父は元衆議院議員ですが、自身は記者を経て政治家となり、自民党内で保守派として頭角を現しました。メローニ首相は1977年生まれで、母子家庭で育ち、職業高校卒業後に政治の世界へ。15歳で右派青年組織に参加し、2012年に自ら政党「イタリアの同胞」を結成しました。
両者とも男性中心の政治環境で女性として保守派の旗手となり、国際メディアから「日出ずる国のメローニ」と称されるなど、類似性が指摘されています。nippon.comの記事では、高市首相とメローニ首相の共通点として「男性中心の政治の世界で女性保守派としてイメージを確立」「世襲ではないたたき上げ政治家」「家族を重視する伝統的価値観の持ち主」を挙げています。
また、両首相は強いリーダーシップと演説力で知られ、保守層から熱い支持を集めています。
政策の共通点:保守的な家族観と移民・外国人政策
政策面では、特にジェンダー・家族や移民・外国人政策で共通点が多く見られます。
メローニ首相は伝統的な家族観を重視し、同性婚に反対する一方で、家族手当の増額や育児支援を推進しています。高市早苗首相も家族重視の姿勢を示しており、毎日新聞の記事では、東京大学大学院の伊藤武教授が「ジェンダー・家族や移民・外国人政策に関する姿勢が似ている」と指摘しています。
移民・外国人政策では、メローニ首相が不法移民対策を厳格化し、地中海ルートの難民受け入れを制限した一方、高市早苗首相は自民党総裁選で外国人政策の厳格化を訴えました。両者とも国民の利益を優先する現実的な保守路線を取っています。
外交姿勢と現実路線の共通点
外交では、両首相とも現実的なバランス感覚を発揮しています。メローニ首相は就任当初「極右」との懸念がありましたが、EUとの協調姿勢を示し、トランプ米大統領との良好な関係を活用して存在感を高めました。現在、支持率は40%以上を維持し、イタリアでは異例の長期政権となっています。
高市早苗首相も保守的な外交姿勢で知られ、トランプ大統領との関係強化を期待されています。G7やG20での連携が今後の鍵です。
2025年11月のG20サミットでは、初対面で高市首相が笑顔でハグするシーンが話題となり、日刊スポーツなどでは「女性首相同士の波長がかみ合っている」と報じられています。この友好関係は、2026年1月15日から17日のメローニ首相来日(首脳会談・ワーキングランチ予定)でさらに強化される見込みです。
相違点:政権経験とスタイルの進化
一方で、大きな違いは政権経験の長さと運営スタイルにあります。
メローニ首相は2022年10月の就任以来、3年以上の経験を積み、政権獲得後に強硬姿勢を抑えて現実路線へ転換しました。東洋経済オンラインの記事では、メローニ首相の「政治スタイルだけでなく『見せ方』でも進化を遂げている」と分析され、柔軟な外交バランスと穏やかなイメージを築いています。
高市早苗首相は2025年10月の総裁選勝利後、首相に就任したばかりです。メディアでは「メローニ首相はすでに数年の経験を積んでいる。高市氏はまさにこれから」と指摘されており、今後の政権運営の進化が注目されています。
さいごに
高市早苗首相とジョルジャ・メローニ首相は、女性保守リーダーとして多くの共通点を持ちながら、それぞれの国情に合わせた現実路線で成果を上げています。
特に移民政策や家族観の保守性、外交でのバランス感覚は、両者の強みです。
2026年現在、日伊関係はG20ハグから始まった信頼関係と首脳会談で新たな段階を迎えています。
両首相の連携が、G7や国際社会でどのような影響を与えるのか、今後も注目です。
保守派女性リーダーの新しい時代を感じさせる両者の歩みに、引き続き目が離せません。

