はじめに
日本テレビのバラエティー番組『進ぬ!電波少年』では、過激で面白い企画がたくさんありましたが、その中でも忘れられないのが「箱男」です。
鉄製の箱に入った芸人さんが、善意の人々に箱を押してもらいながら、鹿児島から東京まで旅をする、というとんでもない企画でした。
紆余曲折あって、ぜんぜん当初の企画どおりに進まず、さらにはいろいろと世間を騒がせるなどして、あまりブレイクしたとは言いにくい企画でしたが、個人的にはすごく印象に残っています。
その「箱男」として、箱に入っていた芸人さんが、ダブルブッキングの川元文太さんでした。
今回は、あの「箱男」川元文太さんのその後と現在について調べてみました。
川元文太さんのプロフィール
【氏名】 川元文太(かわもと・ぶんた) 【生年月日】 1974年12月24日 【出身地】 鹿児島県 【血液型】 O型 【身長】 170cm 【グループ・コンビ名】ダブルブッキング
『進ぬ!電波少年』の「箱男」が放送されたのが、2000年1月~7月でしたから、川元さんが26歳くらいの時期に出演されていたんですね。
川元文太さんの評判
川元さんは芸歴20年以上、ホリプロコム所属。コンビ「ダブルブッキング」のボケ担当で、主にシュールでブラックなコントが持ち味です。
クズキャラと呼ばれる芸人さんは多いですが、ちょっと変わり者と言えるほど「性格が悪い」キャラなんですね。そういえば「箱男」のときも、その複雑で人間不信な性格が逆に魅力的だった記憶があります。
既婚で子持ちにもかかわらず、公然と不倫をして悪びれないところや、200万円の借金をして自己破産するなど、かなり破天荒です。毒舌もはげしく、同世代の芸人仲間や大御所の芸能人を名指しで批判したりもします。観ている側としては、とても面白いですが、最近のコンプライアンスがうるさいテレビ業界では扱いづらい芸人さんかも知れませんね。
『IPPONグランプリ』出場
川元さんは、大喜利センスに定評があり、伊集院光さんやいとうせいこうさん、さま~ず、バナナマンといった方々に一目置かれ、2014年5月24日にフジテレビ系で放送された『IPPONグランプリ』にも出場しました。
『進ぬ!電波少年』の「箱男」への出演
2000年1月~7月に放送された『進ぬ!電波少年』の「箱男」の企画では、当初は鹿児島から東京まで約1500kmの距離を、善意の人たちに箱を押してもらいながら到達する、という企画でした。
箱の中に入った「箱男」の川元さんの「人の心を信じられない」というキャラが何とも言えず、ぴりっと毒のある雰囲気で、それが印象的でした。
結局、東京までの公道に鉄の箱が置いてあることが道路交通法上の問題があるということで、「箱男」は私有地に移動され、そこで1500km分移動すればOK、というルールに変更されました。
企画の最後には、川元さんの彼女が登場し、陸上競技場のトラックを一晩中ひたすら押し続けて、これをもって『ゴール』となったのでした。
このいささか強引な結末には、「感動した」とか、「見ず知らずの人に箱を押してもらう趣旨だったのにおかしい」など、賛否両論だったようです。
ちなみに、この一晩中、箱を押し続けた彼女が、いまの奥さまとのこと。
川元文太さんのその後と現在
「箱男」への出演の後、ブレイクするかと思いきや、残念ながらほとんど状況は変わらず。
むしろ、お客さんに嫌われて、舞台の暗転中に「ダブルブッキング」と紹介されただけで客席から舌打ちが聞こえたことがあったとか。
その後、テレビ朝日の深夜番組『虎ノ門』に出演。
「1週間テレビガイド」や「しりとり竜王戦」などのコーナーで活躍しました。
この『虎ノ門』では、持ち前の大喜利センスが光っていましたね。
自主制作短編映画「裏表紙」で初脚本・演出・監督
2023年4月、なんと初脚本・演出・監督で、自主制作短編映画「裏表紙」を制作されました。
キャストに、いとうせいこう、バイきんぐ、マツモトクラブ、磁石・佐々木、だーりんず・松本りんす、小田嶋茜子、モダンタイムス、街裏ぴんく、川口英之、魔族、まんざらでもねぇ、メルヘン須長、と豪華(?)なメンバー。
その多彩な才能を発揮して、現在もコントに大喜利に映画に各方面で活躍されています!
さいごに
「箱男」以来、そのクセのある人柄に魅力を感じています。
『進ぬ!電波少年』出演後、猿岩石やなすびさんのように大ブレイクを果たさなかったところも、なんとなく面白かったです。
もう年齢的にも若手とは言い難いですが、いぶし銀のクセ者キャラでブレイクしないかな~
って、いまも密かに応援しています。
川元文太さんの活躍に、注目しましょう!