はじめに
2023年9月に芸人・なすびさんの半生を追った英国のドキュメンタリー映画が、カナダのトロント国際映画祭で上映されることが決まったそうです。
なすびさんと言えば、「懸賞生活」で一世を風靡し、その独特の風貌やまっすぐな性格で忘れられない芸人さんの一人です。
今回は、そのなすびさんのこれまで経歴や、現在の活動などについて調べてみました。
芸人・なすびさんのプロフィール
芸名:なすび
本名:浜津 智明(はまつ ともあき)
生年月日:1975年8月3日
出生地:福島県福島市
事務所:NF.L
進ぬ!電波少年『電波少年的懸賞生活』
芸人のなすびさんを一躍有名にしたのは、日本テレビのバラエティー番組『進ぬ!電波少年』で1998年1月25日 – 1999年4月18日まで放送された長期企画『電波少年的懸賞生活』への出演でした。
「人は懸賞だけで生きていけるか」をテーマに、芸人のなすびさんが当選金額合計100万円を目指して、懸賞だけで生活する、という後にも先にもないユニークな企画でした。
この企画でなすびさんは1年3ヶ月間を懸賞のみで生活、一躍有名になりました。
懸賞生活の日々を綴った書籍『懸賞日記』もベストセラーになり、さらに「世界で最も長く懸賞生活を続けた人」としてギネスブックにも掲載されました。
考えてみれば、もう25年も前の番組なんですね。若い人は知らない人が多いのかも知れませんね~
喜劇俳優を目指して
「懸賞生活」の企画終了後は、あまり人気は長続きしなかったようです。
その後は出身地の福島に戻り、憧れの渥美清を目指して、喜劇俳優としての活動を本格化させました。2002年には劇団「なす我儘(がまま)」を旗揚げ。座長をつとめ、脚本・演出・プロデュース公演など、舞台を中心に俳優として活動されていました。
2005年以降は、ドラマやテレビゲームなどのメディアにも出演していました。
ドラマ『電車男』への出演
2005年(平成17年)7月7日~9月15日に、フジテレビ系列の「木曜劇場」で毎週木曜日に放送されていたドラマです。
インターネットの掲示板「2ちゃんねる」の書き込みがもとになったラブストーリーで世間でとても話題になったラブストーリが原作でした。
なすびさんは、そこに登場する「カップル男」という呼び名の、福島県会津若松在住の男の役でした。
ハンドルネームが「名無しカップル男」で、カップル女と同棲していて、いつも彼女と一緒に掲示板に書き込みをしている、という設定でした。
なんか、妙に似合った役でしたね~
サウンドノベルゲーム『428 〜封鎖された渋谷で〜』
サウンドノベルゲーム『428 〜封鎖された渋谷で〜』は、2008年12月にセガから発売されました。
最初はWii用が発売され、のちにPlayStation3などの他のプラットフォームにも移植されました。
それだけ人気のあるゲームでしたね。
実は、私もこのWii版でハマった一人です。
ゲームの途中で、怪しげな栄養ドリンクを売りさばく実業家役でなすびさんが登場します。
このゲームで遊んだ人は、間違いなく「あ!なすびだ!」と叫んだはずです。
それくらいハマり役でしたね。
福島県のローカルタレントとして
2011年3月11日東日本大震災が発生。
なすびさんは、千葉市にいて幸い無事でしたが、震災以降は、被災したふるさと福島と東北の復興再生を祈願し2011 年 8 月に四国お遍路巡礼行うなど、復興支援活動を続けておられます。
さらには、福島や東北のみでなく、ネパール被災地支援、コロナ災禍の地元産業応援なども行っているようです。
エベレスト登頂への挑戦
なすびさんは、2013年にはエベレスト登山に挑戦。しかし残念ながら、頂上直前の標高差約 100M地点で、下山という苦渋の決断をします。
2014 年にも、再び登頂に挑戦しますが、大規模な雪崩発生により断念。
2015年には3度目のエベレスト登頂を目指しますが、そこではネパール大地震に遭遇。奇跡的に生還。
そして、2016 年 4 月 4 度目のエベレストへ。
ついに5月19日、世界最高峰エベレスト登頂を成功させたのです。
ドキュメンタリー映画『ザ・コンテスタント』の公開
2023年9月、カナダの第48回トロント国際映画祭にて、なすびの半生を追ったドキュメンタリー作品「THE Contestant」(クレア・ティトリー監督)の上映が決定しました。
「懸賞生活」の頃からのなすびさんの半生を本人や関係者のインタビューなどを通して追った作品。
2018年から準備されていて、コロナ禍で一時は中断したものの、ようやく完成して世界的な映画祭で初上映される運びとなったそうです。
これは、楽しみですね。是非見てみたいです!
さいごに
「懸賞生活」で、視聴者に忘れられないほどのインパクトを与えた芸人・なすびさん。
今回、その後の、さまざまな活動について調べてみて、その変わらない真摯な姿勢にこころ打たれるところがありました。
あの「懸賞生活」の企画でテレビを通して多くの人たちに勇気を与えた裏おもてのない人柄は、いまも変わらずにご活躍しているようです。
2023年9月にトロント国際映画祭で上映されるドキュメンタリー映画も、是非観てみたいです。
今後も、目の離せない芸人さんですね。応援してます!