刑務所で食べる米と麦、なぜこんな割合になったの?

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突然ですが、「刑務所の食事」ってどんなイメージがありますか?

「質素」「味気ない」「麦飯」なんて言葉が浮かぶ人も多いですよね。

実際、日本の刑務所では主食として米と麦を混ぜた「麦飯」が提供されていて、その割合は具体的に「米7:麦3」なんです。

最近、テレビで「米7:麦3で炊くと米代が2割安くなる」なんてやってたらしいんですが、それを見た人からは「米7:麦3って刑務所のメシじゃねーかよ」「日本、とことんイカレて来てないか?」なんて声も上がってるようです。

でも、なぜ刑務所でこの「米7:麦3」という割合になったんでしょうか?

今回はその歴史や理由を深掘りしてみます。

麦飯のルーツは明治時代にさかのぼる

まず、刑務所で麦飯が食べられるようになったのは、明治時代からなんです。

1873年に近代的な懲役刑が導入されたとき、それまでの「臭い飯」イメージとは少し違う、新しい食事の形が求められました。

当時、白米は貴重で高価なもの。

一般庶民だって普段から白米だけを食べるなんてことは少なくて、麦や雑穀を混ぜたご飯が主流でした。

そんな時代背景の中で、刑務所の食事にも麦が取り入れられたんです。

最初は「麦100%」や「米2:麦8」といった、麦がかなり多い配合だったみたい。

でも、時代が進むにつれて米の割合が増えていき、戦後になると現在の「米7:麦3」に落ち着きました。

この割合、実はただの偶然じゃないんですね。

コスト削減の象徴?「米7:麦3」の理由

では、なぜ「米7:麦3」なのか?

一番大きな理由は「コスト」と「健康」のバランスなんです。

まず、コストの話。

白米は美味しいけど、昔から高級品のイメージがありました。

一方で麦は安価で手に入りやすかった。

だから、麦を3割混ぜることで食事のコストを抑えつつ、お腹をしっかり満たせるようにしたんです。

特に戦後の食糧難の時期には、古米や古々米(収穫から時間が経った米)を使うことが多かったので、そこに麦を3割加えて量を増やす工夫もあったみたい。

最近のテレビでも「米7:麦3にすると米代が2割安くなる」なんてやってたみたいですが、まさに刑務所が昔から実践してきたコスト削減策なんですね。

でも、「刑務所のメシじゃねーかよ」とツッコまれるのも分かる気がします(笑)。

でも、コストだけじゃないんです。

実は麦には健康面でのメリットもあるんですよ。

白米だけだとビタミンB1が不足しがちで、脚気(かっけ)という病気になるリスクがありました。

江戸時代には「江戸患い」と呼ばれて、都会で白米ばかり食べる人に多かった病気です。

麦にはビタミンB1が豊富に含まれているから、3割混ぜることで脚気予防にも役立つんです。

食物繊維も多いから便通を整えたり、血糖値の上昇を緩やかにしたりする効果もある。

刑務所で健康管理をする上で、「米7:麦3」は理にかなった割合だったわけです。

「米7:麦3」は食べやすさのギリギリのライン?

この「米7:麦3」という割合、実は絶妙なバランスなんじゃないかと言われています。

麦が3割を超えると「臭い」と感じる人が増えるんです。

昔は「刑務所の飯=臭い飯」なんて言われましたけど、それは麦の独特の風味や、古米の質が関係していたのかも。

現代では精麦技術が進んで、昔ほど「臭い」とは感じなくなったみたいですが、それでも麦が多すぎると抵抗感が出る人もいます。

逆に、米を7割より増やしてしまうとコストが上がるし、健康面でのメリットが減ってしまう。

なので、「米7:麦3」はコスト、健康、そして食べやすさのギリギリの黄金比として定着したんじゃないでしょうか。

元受刑者の人の中には「麦飯の方が好きになった」なんて言う人もいるくらいですから、意外と悪くない味なのかもしれませんね。

お正月は白米100%、でも普段は「米7:麦3」

ちなみに、刑務所でもお正月の三が日は特別で、白米100%のご飯が食べられるんです。

普段は「米7:麦3」の麦飯だから、この日は受刑者にとって嬉しいご褒美。

でも、ここでも使われるのは「7分搗き米」(完全に精米されていない、少し茶色っぽい米)なので、外で食べる真っ白なご飯とはちょっと違うみたい。

それでも、普段の麦3割の食事に比べると特別感があるんだとか。

ただ、「白米だけだと物足りない」と感じる人もいて、麦飯の風味に慣れちゃう人もいるみたいですね。

さいごに

結局、刑務所の「米7:麦3」という割合は、歴史的な背景と現実的なニーズが合わさった結果なんです。

コストを抑えつつ健康を守る、そして食べやすさも考慮する――そんな工夫が詰まった食事なんですね。

テレビで「米代が2割安くなる」なんて言われると、「日本、イカレて来てないか?」と笑っちゃう人もいるみたいですが、実は昔からある合理的な選択だったんです。

もし興味があったら、自宅で「米7:麦3」の麦飯を試してみるのも面白いかもしれません。

押し麦を買ってきて炊飯器で炊くだけでも、ちょっとした刑務所体験ができちゃいます(笑)。

あなたは「米7:麦3」の麦飯、食べてみたいですか?それとも、やっぱり白米派でしょうか?

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