『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第8話「月に墜(堕)ちる」が2025年5月27日に放送され、SNS上で大きな話題となりました。
特に、ニャアンさんが搭乗する新機体「ジフレド」の登場が、まるで『新世紀エヴァンゲリオン』の初号機を彷彿とさせると視聴者の間で盛り上がりを見せています。
なぜジフレドはエヴァ初号機に似ていると感じられるのか? その背景や演出意図を、事実に基づいて探ります。
- ジークアクス第8話で登場したニャアンさんの新機体「ジフレド」は、紫のカラーリングや格納庫の構図がエヴァ初号機を連想させる。
- ジフレドはオメガサイコミュ搭載の2号機で、ニャアンさんが念じるだけで動く無人操縦が特徴。
- スタジオカラーと庵野秀明さんの関与により、エヴァの影響がデザインや演出に意図的に反映されている可能性が高い。
- ニャアンさんがジフレドを「キシリアさんに似ている」と発言し、エヴァの「母性」や「庇護者」のテーマとの関連が議論されている。
- 現時点で、庵野秀明さんやスタッフからの直接的なインタビューは見つかっていないが、SNSの反応はエヴァオマージュへの驚きで溢れている。
ジークアクス8話のエヴァ感はどこから来る?
ジークアクス第8話の後半で、ニャアンさんが新機体「ジフレド」に搭乗するシーンが登場し、視聴者の間で「エヴァ感がすごい」と話題になりました。
Xの投稿では、@showdoguyさんが「アマプラで #ジークアクス 8話観る前にXでジフレドのカット見ちゃって『エヴァ初号機っぽいジークアクス2号機みたいな機体だな』と思って本編観たら、隠すそぶりもないぐらいエヴァ初号機だった」とコメントしています。

また、@Aohika_kunさんも「ジフレドのカラーリングと格納庫の構図がまんまエヴァ初号機っぽいのはやってんなぁって思ったw」と述べ、視覚的な類似性を指摘しています。
ジフレドの紫を基調としたカラーリングや、格納庫での登場シーンは、エヴァ初号機の特徴的な紫と緑の配色や、NERV本部の格納庫での演出を彷彿とさせます。
さらに、ブログ「アニメの魅力を伝えるブログ」では、「色使いと格納庫の構図が初号機すぎる。あえて狙ってるとしか思えない」と分析されており、意図的なオマージュの可能性が高いとされています。

ジフレドのデザインとエヴァ初号機の類似点
ジフレドは、ジークアクスの2号機として登場し、オメガサイコミュと呼ばれる特殊なシステムを搭載しています。
この機体は、ニャアンさんが操縦席に座らずとも念じるだけで起動し、武装を発動する点が特徴です。
この「パイロット不要」の設定は、エヴァンゲリオンの「シンクロ率」や「使徒とのリンク」を思わせ、視聴者にエヴァの雰囲気を強く感じさせます。
ブログ「あにこ便」では、「ジフレド…ってエヴァじゃん! 色や見た目は初号機だけど2号機じゃん!」と、初号機の外見と2号機の呼称が混在する点に驚きを表明しています。
また、ジフレドの頭部に搭載されたビット(小型の遠隔兵器)は、某特撮作品の「ウルト◯ゼロスラッガー」に似ているとも指摘されており、エヴァ以外の作品へのオマージュも感じられます。
しかし、紫の機体色と格納庫の演出は、特にエヴァ初号機のイメージを強く想起させ、X上では「全人類が『え、これエヴァですよね?』」という反応も見られました。

スタジオカラーと庵野秀明の影響
ジークアクスは、サンライズとエヴァンゲリオンシリーズを手掛けるスタジオカラーによる共同制作で、脚本には庵野秀明さんが関与しています。
この背景が、エヴァ風の演出やデザインの理由として大きく影響していると考えられます。
リアルサウンドの記事では、ジークアクスの第1話から「エヴァを彷彿とさせる設定」が多く、例えば主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)さんが電車で立ち往生するシーンや、緊急時のサイネージがエヴァの第1話と似ていると指摘されています。
さらに、ブログ「はちま起稿」では、マチュさんの住むマンションがエヴァの葛城ミサトさんの家と似ているとの声も紹介されています。
庵野秀明さんの関与について、具体的なインタビューは見つかりませんでしたが、ブログ「note.com」では、「今作はいつものサンライズとエヴァンゲリオンシリーズのスタジオカラーとの共同制作というまさかのコラボ。
脚本に庵野秀明氏も関わっているようで、期待大な今作」と期待感が語られています。
このように、スタジオカラーと庵野さんの「エヴァイズム」が、ジフレドのデザインや演出に意図的に織り込まれている可能性が高いです。

ニャアンさんの「キシリアさんに似ている」発言の意味
ジフレドの登場シーンで、ニャアンさんが「このモビルスーツ、何かに似てる……キシリア様に似てらっしゃる…」と発言する場面が注目を集めました。
Xの@6wQC4HBl1f19712さんは、「エヴァの中にユイがいたみたいに、キシリアのクローンがジフレドの中にいるとかないよな」と推測し、エヴァ初号機に碇ユイさんの魂が宿る設定との類似性を指摘しています。
また、別の投稿では、ニャアンさんがキシリアさんを「自分を庇護してくれる存在」としてジフレドに重ねた可能性が議論されています。
この発言は、エヴァの「母性」や「保護者」といったテーマを連想させ、ジフレドが単なる兵器ではなく、ニャアンさんにとって特別な意味を持つ存在であることを示唆しています。
ブログ「VODファンサイト」では、ジフレドを「人と兵器」「個人と組織」の関係性を描く「器」と表現し、ニャアンさんの葛藤や成長が物語の鍵になると分析しています。

視聴者の反応とエヴァオマージュの意図
X上では、ジフレドのエヴァ風デザインに対する反応が活発で、@sister_postmanさんは「ジフレド?ってかなりその…エヴァンゲリオン初号機なのでは…?ニャアンも『3人目の子供』らしいし」と、エヴァの「サードチルドレン」設定との類似性を指摘しています。
また、@ChowhanRock1869さんは、「ジフレド・エヴァ初号機に似ている・初号機は『母』・キシリア様にも似ている」と、キシリアさんとジフレドの関係をエヴァの母性テーマに結びつける考察を展開しています。
これらの反応から、ジフレドのエヴァオマージュは、視聴者に意図的に「エヴァ感」を感じさせるための演出と考えられます。
ブログ「いまここにあるもの」では、「『エヴァ』に限らずスタジオカラー案件は予想しても大体斜め上を行く」と述べ、ジークアクスの予測不能な展開とエヴァ風の演出が視聴者を引き込む要素だと評価しています。

さいごに
ジークアクス第8話のジフレド登場は、その紫のカラーリングや格納庫の演出、ニャアンさんの操縦スタイルから、エヴァ初号機を強く連想させるものでした。
スタジオカラーと庵野秀明さんの関与により、エヴァの影響が意図的に織り込まれている可能性が高く、ニャアンさんの「キシリアさんに似ている」発言は、エヴァの「母性」や「庇護者」のテーマともリンクする興味深い要素です。
現時点でスタッフのインタビューは見つかっていませんが、SNSやブログでの反応は、ジフレドのエヴァオマージュが視聴者に大きなインパクトを与えたことを示しています。
今後の展開で、ジフレドやニャアンさんの物語がどのように進むのか、引き続き注目です。
