2025年6月24日に放送された『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)』の最終回「だから僕は…」は、ファンに衝撃を与える展開で幕を閉じました。
特に、エンディミオンユニットから聞こえたアムロ・レイの声と、その背後にあるニュータイプの謎が大きな話題となっています。
本作ではアムロが本編に登場しないにもかかわらず、エンディミオンユニットを通じて彼の存在感が強く示唆され、視聴者の間でさまざまな考察が飛び交っています。
この記事では、ジークアクス最終回におけるエンディミオンユニットとアムロの関係を掘り下げ、それがニュータイプの謎を解く鍵となるのかを検証します。
- エンディミオンユニットはジークアクスに搭載されたオーパーツで、アムロの思念が宿っているとされる。
- 最終回でエンディミオンユニットが覚醒し、古谷徹さんの声でアムロが語るシーンが登場し、視聴者に衝撃を与えた。
- エンディミオンユニットはサイコフレーム技術に関連し、別世界線(『逆襲のシャア』)のアムロの意志が転移した可能性が高い。
- ニュータイプの能力がゼクノヴァ現象や時間凍結に影響を与え、アムロさんの思念が物語の分岐点に干渉している。
エンディミオンユニットとアムロの関係
ジークアクス最終回では、ジークアクスに搭載されたエンディミオンユニットが覚醒し、「僕はもう見たくない。またガンダムがララァを殺す光景を…」というアムロの声(声優:古谷徹さん)が聞こえるシーンが描かれました。
このセリフは、シュウジ・イトウが「誰だ!?」と驚くほど突然で、ジークアクス世界ではアムロの存在が知られていないことを示唆しています。
Xの投稿では、「エンディミオンユニットが向こう側ないし他の別世界からの漂流物でそこにアムロの思念みたいなものがありジークアクスに組み込まれていた」との解釈が広がっています。
エンディミオンユニットは、ギリシャ神話の美男子エンディミオンに由来する名称で、オメガサイコミュと呼ばれるサイコフレーム技術に基づくオーパーツ(時代錯誤の産物)とされています。
特に、Xの投稿では、「エンデュミオンユニットが逆シャアのアクシズショックで行方不明になったアムロとサイコフレームがジークアクス世界に行きついてハロ+ジークアクスに組み込まれてる感じ」と推測されており、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でのアムロの最後のシーンと関連があるとの見方が強いです。
この説は、エンディミオンユニットが「νガンダムのサイコフレーム」である可能性を指摘する投稿とも一致します。

エンディミオンユニットの役割とオメガサイコミュ
エンディミオンユニットは、ジークアクスが「シャロンの薔薇」による時間凍結に干渉できる特殊な機能を持ち、リミッターデバイスを破壊することで覚醒します。
アニメイトタイムズによると、ジークアクスはオメガサイコミュを搭載しており、ニュータイプの能力を極大化する機体として設計されています。
最終回では、マチュがジークアクスに搭乗し、エンディミオンユニットが発動することで、ニャアンのジフレドとの戦闘で超人的な回避能力を発揮しました。
このシーンは、「アムロが乗り移ったかのような神業」と評され、アムロのニュータイプ能力が間接的に反映されていると見られます。
Xの投稿では、「エンディミオンユニットが覚醒したということは、システムが停止してジークアクスの封印された機能が全力を出せるようになったということ」と分析されており、ジークアクスの潜在能力を引き出す鍵であることがわかります。
さらに、「ジークアクスなのにちょっとおかしい」「どこかの世界線のアムロが気づいて、メカを作ってジークアクスに仕込むように誘導した」との考察もあり、アムロの思念がジークアクス世界に意図的に介入している可能性が示唆されています。

ニュータイプの謎とゼクノヴァ現象
エンディミオンユニットとアムロの関係は、ジークアクスにおけるニュータイプの新たな解釈と密接に結びついています。
本作では、ニュータイプは「世界を分岐させる能力を持つ人」と定義され、ゼクノヴァ現象(時空間転移現象)を通じて別世界と接続する力を持つとされています。
ゼクノヴァは、サイコミュ、ニュータイプ、「シャロンの薔薇」が絡む現象で、ソロモン会戦やイオマグヌッソで発生し、物質や空間の消失を引き起こします。
アムロの思念がエンディミオンユニットに宿ることで、ジークアクスはゼクノヴァや時間凍結に干渉可能となり、マチュがニュータイプとして覚醒するきっかけを提供します。
Xの投稿では、「エンディミオンユニットがおそらくサイコフレームでアムロの意志が宿ってるという最終回でめっちゃ逆シャア要素ぶちこんでる」との声があり、ニュータイプの力が多元世界を繋ぐ鍵であると評価されています。
リアルサウンドの記事では、ニュータイプの力が「キラキラ」として美化される一方、危険性も示されており、アムロの思念が物語の分岐点に影響を与える存在として描かれていることがわかります。

アムロの思念はどこから来たのか
ジークアクス世界では、アムロがガンダムに乗らず、戦場に立つ機会がなかったため、ニュータイプとして覚醒していないとされています。
しかし、エンディミオンユニットに宿るアムロの声は、『逆襲のシャア』でのアクシズショック後のアムロを彷彿とさせます。
Xの投稿では、「エンディミオンユニットからアムロの声が聞こえてきたのが謎だけど、もしかしてこの世界のアムロは技術者になっていてアムロがジークアクス作ったとか?」との推測もありますが、主流は「別世界線のアムロの思念がサイコフレームを通じて転移した」という説です。
アニメ物語の記事では、アムロの精神性がマチュやシュウジに間接的に宿っていると指摘されており、エンディミオンユニットがその具現化である可能性があります。
また、pixiv辞典によると、アムロはニュータイプとしてオールドタイプ的感性を持つと富野由悠季さんが述べており、彼の思念がジークアクス世界で「共感で世界を変える」マチュの行動に影響を与えていると考えられます。

さいごに
ジークアクス最終回のエンディミオンユニットは、アムロの思念が宿るサイコフレーム技術のオーパーツであり、ニュータイプの力を通じてゼクノヴァや時間凍結に干渉する鍵として描かれました。
アムロの声が突然響いたシーンは、別世界線からの介入を示唆し、マチュの覚醒を導く重要な役割を果たしました。
ニュータイプの謎は、多元世界を繋ぐ力として再定義され、アムロの存在感が物語の核心に深く根ざしていることを示しています。
インタビューは見つからなかったものの、ファンの活発な考察がこの謎をさらに魅力的なものにしています。
今後、続編や関連作品でエンディミオンユニットの全貌が明らかになることを期待しつつ、ジークアクスが提示した新たなガンダムの世界に思いを馳せたいと思います。
