2025年12月3日、スポーツニッポンが報じたフジテレビの朝の情報番組「サン!シャイン」(月~金曜・午前8時14分)の2026年3月末での終了。
わずか1年での打ち切りが決定したこの番組は、谷原章介さんをメインキャスターに据え、武田鉄矢さん、カズレーザーさん、杉村太蔵さんらをスペシャルキャスターに迎えて2025年3月31日にスタートしたものの、視聴率は平均2~3%台で低迷が続きました。
終了報道直後、ネット上では「武田鉄矢さんのコメントが原因」「キャスティングが最大のミス」「当然の結果」といった声が相次ぎました。
なぜこの番組は視聴者の心を掴めなかったのか。その核心は、制作側の“キャスティングの大失敗”にありました。
この記事のまとめ
- 「サン!シャイン」は2025年3月31日スタートも、2026年3月末でわずか1年終了。視聴率2~3%の低迷が主因
- 武田鉄矢さんの“ズレた発言”が視聴者の最大の不満点。抽象的で時代遅れのコメントが炎上を繰り返す
- 谷原章介さんの司会は「穏やかだが鋭さに欠ける」と評価され、番組のテンポを損なう要因に
- 佐々木恭子アナの9月復帰は中居正広さん騒動の余波を引きずり、視聴者の不信感を助長
- 放送開始時間8時14分の“中途半端さ”が視聴習慣を阻害。他局の強番組に流れる
- 唯一の救いがカズレーザーさんの鋭い視点。後番組は「めざましテレビ」延長で調整中
武田鉄矢さんのコメントが「耐えられない」レベルだった決定的な理由
番組の致命傷となったのが、火・水曜スペシャルキャスターの武田鉄矢さんでした。
制作側は「金八先生」のイメージから、人生経験豊かな深いコメントを期待して起用したようですが、結果は視聴者の強い拒絶反応。
ネット上では「武田鉄矢さんの発言が耐えられない」「朝から説教くさい」「ズレていて聞くに耐えない」といった声が殺到しました。
具体的な問題点を挙げると、以下の通りです。
- 抽象的・比喩的な表現の多用: 2025年5月28日放送のコーナー「教えてサン!八先生」では、夫婦関係のテーマで「シャケ精子理論」を持ち出し、子育て後の夫婦の変化を説明。視聴者からは「何の話?」「朝から意味不明」と困惑の声が相次ぎました。 武田さんは自身の経験を交え、「妻のほうは亭主のツラを見ていると腹が立ってくる。これは当然」と語りましたが、現代のジェンダー観に合わず、SNSで「昭和の価値観丸出し」と批判されました。
- 時代遅れの倫理観: 4月1日放送では、中居正広さんの性加害騒動について「独身だったから運命の分かれ道になった」とコメント。既婚者なら問題ないかのようなニュアンスが「決めつけがひどい」「被害者を軽視している」と炎上を招きました。 また、4月15日の悩み相談コーナーでは、浮気夫の相談に対し自分語りがエスカレート。相談者の57歳女性が「死んでまで一緒にいたくない」と訴える中、武田さんは自身の過去を長々と話し、谷原章介さんが「武田さん、自分のことはいいです」と軌道修正する事態に。
- テンポの悪さと置物化: 初期は積極的に発言していましたが、7月頃からコメント数が激減。「置物化」状態になり、鈴木おさむさんや岩田明子さんがトークを独占する場面が増えました。 視聴者は「武田さんが静かになったのは炎上を恐れて?」「存在感がない」と指摘。武田さん自身、6月5日の別の番組で「老害って言われてしょげた」「若い人からボロクソに書かれる」と本音を漏らし、SNSの批判を気にしている様子を明かしました。
これらの発言は、情報番組の速報性や視聴者の多様な価値観に合わず、番組のイメージを一気に落としました。起用当初から「老害リスクが高い」との懸念がありましたが、フジテレビは「中高年層向けの深み」を狙ったものの、逆効果に終わりました。 視聴率低迷の最大要因として、武田さんの“ズレ発言”が繰り返し挙げられています。
谷原章介さんの司会が「空回り」した背景と視聴者の本音
メインキャスターの谷原章介さんも、視聴者から厳しい評価を受けました。
「めざまし8」から続投した谷原さんは、座っての進行や視聴者目線のコメントで好感を持たれていましたが、「サン!シャイン」ではその穏やかさが仇となりました。
主な指摘は以下の点です。
- コメントの薄さと説得力不足: 視聴者からは「一生懸命だが、コメントがとってつけたよう」「自分の言葉で語っていない感じがする」との声。たとえば、政治ニュースで谷原さんの発言が曖昧だと、武田さんらの“ズレ”が目立ち、全体のテンポを崩しました。4月18日の報道では、谷原さんが俳優業を休業してまで取り組んだが、低視聴率(初週平均3.6%)で「降板の可能性が高い」との憶測も飛びました。
- 司会不向き論の再燃: SNSでは「谷原さんは俳優向き。司会はぎこちない」「炎上訂正が多い」との意見が。10月7日放送では、立花孝志容疑者逮捕の報道で誤発言をし、謝罪する一幕もありました。 視聴率が2~3%に落ち込む中、「司会に向いていない」との声が広がり、番組終了の遠因となりました。
谷原さんは年収1億円超の条件で引き受けたとされ、フジの“情にほだされた”起用が裏目に出た形です。
佐々木恭子アナの復帰が招いた視聴者の不信感増幅
9月29日からキャスターに加わった佐々木恭子アナの起用も、番組のイメージをさらに悪化させました。
佐々木さんは中居正広さんの性加害騒動で被害者相談の窓口として巻き込まれ、一時表舞台から姿を消していました。第三者委員会の報告書で「過大な役割を課せられた被害者」と認定され、7月にアナウンス局次長に昇進しましたが、復帰は物議を醸しました。
- 中居騒動の余波: 視聴者からは「どの口がセクハラ批判を?」「フジの体質を象徴」との厳しい声。10月2日放送の高市早苗氏発言批判で「時代に逆行」とコメントしましたが、「ブランクの代償でハマらない」との反応が。 佐々木さんは「言葉に愛を込めて」と意気込みましたが、スポンサー離れのダメージが残る中、視聴者の不信を払拭できませんでした。
- 安定感の評価と限界: カズレーザーさんは「安定感がすごい」と褒めましたが、番組全体の低迷を挽回するには至らず。復帰は「電撃」と報じられましたが、視聴率3%台の壁を越えられませんでした。
この起用は、フジテレビの“お咎めなしアピール”と受け取られ、キャスティングミスの象徴となりました。
放送開始時間「8時14分」の構造的ハンデと他局比較
キャスティング以外に、番組の基盤を揺るがせたのが放送時間です。
NHK朝ドラ終了の8時13分直後という設定は、縦の流れを狙いましたが、視聴習慣を崩す結果に。
- 中途半端なタイミング: 視聴者は朝ドラ後「あさイチ」や「羽鳥慎一モーニングショー」に流れる。テレ朝の同番組は9%前後、日テレ「ZIP!」は7%で圧倒。 TBS「ラヴィット!」も2~3%ながら猛追し、「わざわざ変えない」との声が。
- 視聴率への影響: 初回4%から急落し、平均3.2%。広告収入減で制作費削減を迫られ、早期終了の引き金に。
この時間帯の不利が、キャスティングの弱点を増幅させました。
カズレーザーさんの存在が唯一の光だった理由
厳しい評価の中、月・金曜スペシャルキャスターのカズレーザーさんは高く支持されました。
「カズレーザーだけが鋭い」「違う角度からの切り込みが感心」「可哀想なくらい光ってる」との声多数。
中居騒動の解説やエンタメトークで、視聴者の「なるほど」を引き出し、番組の救いとなりました。 しかし、全体の低迷で埋もれ、打ち切りの“被害者”のような扱いに。
さいごに
「サン!シャイン」の1年での終了は、フジテレビ朝の情報番組が直面する深刻な課題を象徴します。
特に武田鉄矢さんの“ズレ発言”は、キャスティングの失敗が視聴率に直結する好例。時代に合わない起用が、炎上と離脱を招きました。
谷原章介さんの穏やかさや佐々木恭子アナの復帰も、構造的問題をカバーしきれず、結果として2~3%の低迷を招きました。
後番組として「めざましテレビ」延長が有力ですが、フジテレビは視聴者ニーズの再把握が急務。
この失敗から学べば、次なる朝の顔は輝くはずです。テレビ業界の厳しさを思い知らされる出来事でした。

