
はじめに
今年も台風の時期が近づいてきました。
ところで「台風のたまご」という言葉をご存じですか?
私もあまり聞いたことがありませんでした。
気象予報の正式な用語ではないのですが、日本のような台風の多い国ではよくつかわれる言葉のようです。
今回は、この「台風のたまご」について調べてみました。
台風のたまごって何のこと?
わたしたちが台風と呼んでいるのは、最大風速が17.2m/s(34ノット)以上の熱帯低気圧のことです。
それよりも風速は弱いけれども、次第に風速が上がって台風になるかもしれない熱帯的圧が「台風のたまご」と呼ばれています。
台風のたまごはどうやって生まれるの?
「たまご」といっても、それが生まれる条件は台風と同じです。
- 海面の水温が26.5℃以上
- 低いところに水蒸気を含む空気、その上空に冷たい空気がある
- 赤道直下近辺では発生しない
- 緯度5~25度あたりから北極・南極側で発生することが多い
ちなみに、日本の南側の北太平洋西部は熱帯低気圧の最も発生しやすい場所となっています。
台風のたまごが生まれる時期は?
台風がうまれやすいのは6月~10月くらい。
実はほとんど1年中生まれているんです。
ただ寒い時期には発生しないので、2月ごろはほとんど生まれることはないようです。

おわりに
あまりよく知らなかった「台風のたまご」ですが、実は今後、温暖化が進むと「たまご」の発生は減少するのではないかと言われているそうです。
その代わりに、1つ1つの台風のパワーが大きくなるのだと言われています。
そう言えば、以前とくらべて最近の台風災害は大きくなっているような気がします。
これからは日本の南の海に「台風のたまご」が生まれていないか、注意深く観察する必要があるかも知れませんね。