はじめに
HHKBの最新モデル「HHKB Studio」の発売が発表されました。
HHKBって何?という方や、HHKBの名前は聞いたことがあるけど、値段もお高めでちょっと敷居が高いなぁ、と感じている方などいるかも知れません。
そこで今回は、「HHKB」と、その最新モデル「HHKB Studio」について調べてみました。
「HHKB」とは?
HHKBは「Happy Hacking Keyboard(ハッピーハッキングキーボード)」の略で、
Windows 95が発売された翌年、1996年にPFUから発売されたプロ向けの高級キーボードです。
合理的なキー配列でとてもコンパクトなボディが特徴で、最小限の手の動きで高速タイピングできます。さらに、キー配列のカスタマイズも可能です。
プログラマーだけでなく、小説家やブロガー、ライターなど広いジャンルで愛されていて、どことなく”プロ用”という印象があります。
PCの付属物ではない、独立したキーボード製品なので、PCを買い換えたとしても使い続けられるアイテムです。HHKBは文字を入力するため、長く使い続けられる執筆の「道具」です。
「HHKB」の良いところ・メリット
「HHKB」に根強い愛好者が多いのは、その「使いやすさ」にあります。
「HHKB」の良いところをまとめます。
コンパクトな大きさ
例えば、「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 英語配列」であれば、サイズはW294×D120×H40mm、重さは540gです。
キーの数は60個と少ないのが特徴です。(日本語配列は少し増えて69個)
Windows用キーボードであれば、91個~109個ほどのキー数になるので、HHKBのコンパクトさがわかりますね。
高速入力が可能
タッチタイピングでは、両手をホームポジションに置き、入力したいキーごとに決まっている指で押します。両手首はほとんど動かしません。
この時、キーボードが大きかったり、キーの数が多いほど、ホームポジションから離れて手を動かす回数が増え、その分時間がかかり、手首にも負担がかかります。
HHKBはコンパクトなので指の移動距離が最低限で済みます。その分、時間当たりにたくさんの文字を入力できるのです。
打鍵感がよい
「打鍵感」とは、打ち心地のことです。「HHKB」を購入する理由として、これを第一に挙げる人も多いようです。
「HHKB」は、「静電容量無接点方式」を採用しており、これが極上の打ち心地を実現しています。
「静電容量無接点方式」はスイッチの物理的な抵抗がなくスッと押し込まれます。
これがなんとも言えない気持ちよさを生み出し、病みつきになる人が多いのです。
長時間タイプしても疲れにくい
「静電容量無接点方式」を採用しているメリットは「打鍵感」の良さだけではありません。
「静電容量無接点方式」は底打ち(キーを一番下まで押し込むこと)しなくても入力できるので、指に掛かる負担が減ります
ホームポジションを大きく崩すことなくキーに指が届くので、指の移動が最小限で済み、長時間タイプをしても手首や指にかかる負荷が軽減されるのです。
最新OSに対応
現行のHHKBシリーズは全機種とも、Windows 11やmacOS Montereyといった最新OSに対応しており、標準ドライバで動作します。
キートップにはWinとMacの両方の印字がされており、底面に用意されているDIPスイッチを切り替えることで、簡単にWinとMacのモードを切り替えることができます。
WinとMacの両方で使えるというのは助かりますね。
「HHKB」の使いにくいところ・デメリット
もちろん、個性的なキーボードだからこそ逆に使いにくいところもあります。
使いにくいと思われる点についてまとめます。
英語配列にクセがある
HHKBの英語配列は癖が強すぎます。キーの数を極力少なくし、コンパクトなサイズ感を実現しているために、逆に一般的なキー配列のキーボードに慣れていると、ちょっと使いにくさを感じるようです。
クセの強いキー配列は次の通りです。
・独立した矢印キー、Functionキー、CapsLockキーがない ・CapsLockの位置にControlキー ・deleteキーの位置が異なる ・1番手前のキーが少ない ・独立した矢印キーやFunctionキーがないため、Fnキー同時押しを多用する
また、逆にこのようなキー配列にクセがあるため、「HHKB」を使い慣れてしまうと、他のキーボードが使いにくく感じるようになってしまう、というのもデメリットと言えるでしょう。
ちなみにHHKBの日本語配列はクセの強さは軽減されています。クセの強さ強いキー配列は、英語配列限定と言えるでしょう。
キー印字が見えづらい
HHKBの印字は、キーの樹脂事態に染み込ませる昇華印刷を採用しています。
昇華印刷は印字が消えることがないのがメリットなのですが、HHKB墨モデルの場合、キー印字が黒いキーボードの色と同化してとても見えづらいです。
そのため、ブラインドタッチできない人はこの点も使いづらいと感じるポイントです。
キーボードに厚みがある
ノートPCやロープロファイルキーボードなど背の低いキーボードに慣れている人は、HHKBはキーボードに高さがあるので使いにくいと感じる原因の1つとなります。
パームレストを置いて手首の高さを調整することで、使いやすさを改善できるかと思います。
キーボードとしては高価
一般的なキーボードの価格は1,000~5,000円で十分な機能のものが購入できます。
しかし、現行の『HHKB』の値段は、もっとも安い『HHKB Professional Classic』でも25,300円(税込)します。さらに上位機種の『HHKB Professional HYBRID Type-S』などは35,200円(税込)もします。
この価格だと気軽な気持ちで購入することはできませんよね。
この価格の高さは『HHKB』への敷居の高さとなっていて、デメリットと言えるでしょう。
「HHKB Studio」の新機能とは?
この度、「HHKB」の新しいラインナップとして「HHKB Studio」が発表されました。
「HHKB」の基本コンセプトを継承しつつ、新機能としてマウス機能やジェスチャー機能が追加されています。
キーボード中央にポインティングスティック、スペースキーの下にマウスボタン、筐体の側面左右/前面左右の4カ所にジェスチャーパッドが搭載され、ホームポジションから手を離すことなく作業をすることが可能となりました。
接続方法はBluetoothとUSB Type-Cによる有線の2種類で、マルチペアリングに対応し、最大4台の機器で利用できます。
また、電源は単3形乾電池4本またはUSBバスパワー。電源はアルカリ乾電池使用で約3カ月動作します。
本体サイズは308×132×41mm、重量は英語配列が840g、日本語配列が830g(電池含まず)。1.8mのUSB Type-Cケーブルを付属。
「HHKB Studio」の価格は?
「HHKB Studio」の価格は4万4千円。
これまでのHHKBシリーズと比べても、かなり高価になってますね。
自分の執筆活動の相棒として、使いたおす、くらいの意気込みがあれば是非購入したいところです。
さいごに
正直なところ、ブログをはじめとしていろいろな執筆活動をする福豆自身としては、ぜひ欲しいアイテムです。
とは言っても、キーボートとしては、かなり高価なものなのでよく考えてみたいと思います。
…とか言いながら、気づいたら衝動買いしてしまうかも知れません。
そのときは、改めて使用してみた感触をレポートしたいですね。