はじめに
住みよい空間をつくるために、インテリアにあったアートを飾りたい!
でも、いざアートを購入したいと考えてみると、「あれ?どこで買えばいいんだろう?」と考え込んでしまいました。
カフェやオフィスなどにさりげなく飾られているアートは、さりげなすぎてあまり気にしたことがなかったのですが、どこにいけば自分の居住空間に相応しいアートを購入できるのでしょう?
本記事では、インテリアに合ったアートの購入方法や飾り方について調べてみました。
絵画にはどんな種類があるの?
原画
「原画」とは、アーティストが直接絵筆をとって制作した、世界に1つしかないオリジナル作品のことを指します。その希少価値から、絵画の中では一番高額で取引されるケースの多い作品です。
有名な画家の原画は希少価値が高く、場合によっては億を超える値がつくなど、高額で手に入りづらいケースがあります。
しかし価格は、アーティストによって全く異なるため、若手アーティストなどの作品は思ったより安く購入できる場合もあります。
価値あるアート作品を所有したい人や、オフィスや来客の多い場所におすすめです。
世界に1点しかないため、気に入った作品があれば機会を逃さないようにしましょう。
ギャラリー、画廊、百貨店、オークション、アートフェア、インターネットで購入できることが多いです。
版画
木版画・銅版画・ジークレープリントなどの技法を用いて、ある一定の枚数の紙に印刷された作品を指します。原画と異なり、同じ絵を何枚も制作することが可能となります。
有名なものでは、葛飾北斎の富嶽三十六景などが版画になります。
版画は、刷る枚数があらかじめ決められているため、エディションナンバーと言われる番号が振られています。作者が直に印刷しエディションナンバーとサインを記したものは、芸術的価値が高くなります。
また、同時期に刷られた、同じデザインの版画でも、刷られたタイミングによって価格が異なる場合があります。例えば、最初に刷られた200枚が、それ以降に刷られたものよりも価値が高いものとして扱われることがあります。
古くて有名な作品でも印刷部数が多ければ比較的安く手に入りやすいですが、古い作品の場合は保存に注意する必要があります。
画廊、ギャラリー、百貨店、オークション、アートフェア・インターネットで購入できることが多いです。
プリント(複製)
絵画を印刷したもので、大量生産可能なもの。
アーティストのサインもプリントされていることが多く、エディションナンバーもありません。
そのため、美術品としての価値は無く、あくまでもインテリアとしての絵画となります。
けれども、有名な画家の作品を飾りたい場合はプリントだと気軽に入手することができます。
当然価格も一番安く、美術館、百貨店、複製画専門店、インターネットで購入できます。
絵画の飾り方
飾る場所を決める
壁に飾る
壁に絵を飾る方法は最も一般的ですが、額装をせずに飾ることで調和した印象の部屋を演出することができます。
特に背景が白い絵を額装なしで飾るとインテリアとの相性が良く、控えめで落ち着いた空間をつくることができます。
家具の上
棚やソファの上などに、絵を飾るのもいいでしょう。
家具の横幅に対して絵の横幅のバランスを意識することでおしゃれな印象の部屋をデザインできます。
イーゼルを使って飾る
小さな絵画はイーゼルに立てて飾ってみてはどうでしょうか。
インテリアやお花やアンティーク小物との相性もよく、おしゃれな印象が強まります。
床に置いて飾る
絵を床にさりげなく床に置いておくことで、絵の位置が人の目線より下になり、リラックスした空間をつくることができます。
照明を使う
照明を当てることによって、絵と空間全体に独特の雰囲気を醸し出すことができます。
絵の個性が引き出され、作品の良さを強調することができます。
飾るときの注意点
絵を飾る向き
リビングの壁や廊下の壁に絵を飾る場合、横長の壁には横向きに、縦長の壁には縦向きに飾るのが基本となります。
壁の広さの半分以上を占める大きさの絵を飾ることで、絵が主役のおしゃれで現代的なイメージになります。逆に、壁の広さの2〜3割程度の大きさの絵を飾ることで、ゆとりのあるリラックスした印象の部屋になります。
絵を飾る位置
絵を飾る位置は目線の高さを基準にします。
目線の高さよりも高い位置に飾ると、絵が部屋の主役となりよりオシャレな印象を与えます。逆に、目線よりも低い位置に飾ると、落ち着いた印象の部屋になります。
部屋に飾る絵はどこで買う?
画廊・ギャラリー
画廊やギャラリーは、都心に密集しています。
一般的に、画廊やギャラリーは入場無料ですので、身近なところに足を運んでみてはいかがでしょうか。
画廊には2種類あります。
- 企画画廊・・・画廊が主体となって、市場価値のある作家や売り出し中の作家の作品販売を目的とした展示会を企画しています。
- 貸画廊・・・アーティスト自身が会場を借りて展示を行っています。まだ市場価値が確定していない若いアーティストの発表の場となります。
画廊やギャラリーには絵画に精通した担当者がいて、好みの作風や予算に相応しい作品をセレクトしてくれることもあります。
ただし、鑑賞可能な作品数が少ないことや比較的価格が高めになるケースがあるので注意しましょう。
百貨店・デパート
百貨店やデパートには、美術作品の画廊フロアがあります。
集客を目的としたものなので、すでにある程度売れているアーティストが選ばれます。
百貨店やデパートが取り扱っているので、作品のクォリティは担保されつつ、将来有望な人気作家の作品と出会える可能性が高いです。
ただ、画廊やギャラリー同様、比較的価格は高めになります。
書店・雑貨ショップ
有名アーティストの作品の複製品やポスターが販売されており、手ごろな価格で絵画が手に入ります。
安く手に入る分、アートとしての価値は低くなります。
展示会・アートフェア
企画の規模やコンセプトなどによって、面白い作品に出会えます。
多くのギャラリーが共同で開催するなど、一度に多くの作品を見ることができ、気軽に入りやすいのもうれしいです。
常設ではないので、鑑賞可能な期間が短かったり、入場が有料だったりする場合があります。
価格はやはり比較的高めになっています。
ネット通販
インターネットを通して絵画を入手できるということで、最も手軽に購入する方法となります。
有名作家のものから、誰でも出品できるものまで幅広い作品を取り扱っています。
予算にあわせて幅広いジャンルから作品を選ぶことができますが、直接、作品を見て選ぶことができないのがデメリットです。
おすすめのネット通販には以下のようなサイトがあります。
ギャラリータグポート
ギャラリーが運営する最大規模のアート通販サイト。価格は高めですが、人気作品を多く扱っています。
WASABI
新進気鋭の若手作家作品をリーズナブル価格で取り扱っています。初心者におすすめのアート通販サイトです。アートのレンタルサービスも可能で、さらにインテリアに合わせてどんなアートを選べばよいかの無料相談もできます。
WALLS TOKYO
国内や海外の有名作家の作品を購入できるサイトです。扱っている作品は、すべて文京区白山にあるギャラリーで実際に見ることができます。
ART-METER
東急ハンズ運営のアート通販サイト。アマチュア作家が多く、数百円からアートや絵画を購入できます。
さいごに
お部屋の壁や廊下に飾られたアートは、そこに住む人を癒すとともに、その人がどんな人なのかも表現します。さりげなく飾られた、素敵なアートは暮らしの風通しをよくしてくれますね。
それほどたくさんのアートを飾る必要はなく、まずは1点から素敵なアートをセレクトしてみてはいかがでしょうか。
インテリアに合ったアートによって、より居心地のよい空間をつくるための参考になれば幸いです。
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